塗装の目的・時期
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塗装の目的・時期
塗料は、基本的に(標準で)艶があります。
特に主流と呼ばれるシリコン塗料は、樹脂の中で最も艶があるので、弱溶剤(油性)塗料で外壁を塗れば、壁がピカピカに輝くわけです。
ですが最近は、艶を好まない方も結構いらっしゃいますので、下記を参考程度にご覧下さい。
塗料の艶は、弱溶剤塗料・水性塗料にもより、同じ艶有でも差があります。
今回はマスチックローラー仕上げという凹凸模様を付けた板の上に、弱溶剤シリコン・水性シリコン・3部艶水性シリコンを塗った例を参考にご説明致します。
弱溶剤シリコン塗料のかなり艶の良い材料を塗った見本です。
弱溶剤は非常に艶があり特にシリコン樹脂は、他の樹脂より最も光沢があります。弱溶剤シリコン塗料の最高峰の塗料は、艶有り塗料の中で一番艶のある材料と言えます。
艶ありを好むなら、弱溶剤の塗料がお勧めです。
弱溶剤2液シリコンでサイディングの建物を塗装するとこのくらいピカッとした艶になります。
因みに、黒い部分は雨樋です。
水性塗料のシリコンです。
水性シリコンも材料により艶の違いは多少ありますが、どちらにせよ水性は弱溶剤程の艶はありません。
言ってみれば、しっとり艶感といった感じです。
サイディングの建物に水性ラジカル制御シリコン塗料を塗った時の現場です。
日が結構当たる時間帯に撮影した壁面です。
弱溶剤と比べると、明らかに艶は控えめなのが分かり易いかと思います。
物凄く日が当たる時に見ても、このくらいの艶感は水性でもあります。
日があまり当らなかったら、こんな艶があるとは思えないくらいの艶感といった感じです。
塗料にもよりますが、艶は調整できる物もあります。
例えば、艶ありが10とするなら、7割の艶、5割の艶(半艶)、3割の艶という感じに艶を落とす事も可能です。
しかし、このように艶有り塗料から艶を落とすと、塗料の性能が下がる上に値段も上がります。以前は外壁用塗料でも艶消し(艶無)まで可能だったようですが、最近は艶が全くないと性能が相当下がるので、3部くらいの艶があったりする材料が多いです。
よって、艶を落とすにも3部くらいが最低ラインとお考えください。
また、最近では艶を好まれない方の事も考え、3部艶でかつ性能も高いという材料があります。そのほとんどは水性塗料になります。
3部艶の水性塗料はこんな感じです。写真で見てもマットな感じが分かるかと思います。
3分艶は微妙に艶はあるけど、気になるレベルじゃない感じです。
シックな仕上がりになります。
また、艶が皆無の塗料もありますが、この感じよりも素地が少しざらついた感じになります。
艶を落とすと難しい事
艶が控えめな材料の場合、色の選択肢が狭まります。それは元々3部艶塗料として販売されている塗料に限っても同じことです。
基本的に、艶が無い材料は色の3原色(赤・黄・青)のような鮮やかな色や、濃い色の選択肢は不可となります。
また、選択できたとしても、思った通りの色が出ない事が多く、見本を作ってみるとイメージが違う事もあります。
そして、そういう色は値段が上がるのに、色が飛び易く、きれいにもなりにくいです。これは、どんな材料でも統一して言える特徴です。
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