防水工事について
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防水工事について
屋根の無い建物の屋上や、お住いのベランダなどには、何らかの工法で防水施工されています。
ここでは、一般的な防水工法についてご説明致します。
主に改修工事では、ウレタン防水・FRP防水・シート防水の3つが一般的に多い防水です。また、マンション・ビルなどの大きな建物には、アスファルト防水施工されている事がありますが、改修で行う事はほぼございませんので、基本的な3つの防水のみご紹介します。
改修工事ではウレタン防水の使用率は高く、便利の良い防水です。ゴム系の防水なので、柔らかい防水層にはなります。
上の写真のグレー色の部分は、コンクリート笠木の上にウレタン防水を行ったものです。
全体像は、このような感じです。歩行面だけでは無く、こういった笠木からも水漏れは起こりうるので、こういう部位への防水はウレタン防水に限ります。
防水層を洗浄した後からの工程です。外壁同様に、まず下地処理が必要になります。劣化部位の補修です。シーリングを使ったり。
素地の粗の目止めの為にモルタル補修を行ったりと、現場により処理加減は様々です。
また、改修工事の際には、上のような脱気筒の取り付けが必要になるケースがございます。下に防水層がある場合は、十中八九必要になります。このタイプの脱気筒なら、50㎡くらいに1個くらいの割合で取り付けになります。要は、下の水蒸気を防水層内に溜めない為に、こういう筒が必要になります。
まずはプライマーを塗布です。外壁塗装でいう、シーラーと同じ役割です。
次に防水の役目をする、粘々のウレタン樹脂を流し、これを広げていきます。立ち上がり部分がある場合は、立ち上がり面でも流れにくいタイプのウレタン樹脂で使い分けを行います。
ウレタンは1回流すバージョンと2回流すバージョンがあり、屋上などの広い面積部分は値段は上がりますが、2回の方が良いです。また、この度は密着工法の場合ですが、素地がむき出しのコンクリートの上に行う場合は、通気緩衝工法の方がお勧めではありますが、値段も上がりはします。
最後はトップコートを塗って完了となります。基本的なメンテナンスでは、このトップコートが防水層の保護の役目を果たすので、屋上などの日が当たる部分では10年に一度トップコートのみ塗り替えれば、基本的には問題無い防水になります。
脱気筒はこんな感じで付けっぱなしになるので、なるべく邪魔にならない所に設置する事になります。因みに、FRP防水やシート防水でも脱気筒は必要になります。
FRP防水はウレタン防水とは対照的な硬い防水層になります。FRPとは強化プラスチックの事で、ユニットバスがそうです。要は、ユニットバスのような強化プラスチック層の 防水と思って頂ければと思います。FRPはサイディングの建物のベランダ床面に新築時から施工されている事が多いです。
まずはプライマーを塗布します。
次にガラス繊維のマットを敷きます。次は別の現場での写真で説明します。
このガラスマットを固めていく事で、強化プラスチックの層が出来上がります。
マットの上に樹脂を塗り、固めていきます。非常に臭いがキツイ防水です。FRP防水は値段的にはウレタン防水より上になります。このマットを固める作業を1回で終わらせる場合は1プライと、2回行う2プライの工法があります。
最後は保護効果のあるトップコートを塗れば完了となります。
FRP防水もウレタン防水同様、トップコートを10年に一度の間隔で塗り替える事で、基本的には防水機能を維持していく防水になります。
シート防水には、ゴムシートと塩化ビニル(塩ビ)シートがあり、基本的に現在は塩ビシート防水が主流です。その方が長持ちするからです。写真の防水は塩ビシート 防水の浮かし張り工法になります。シート防水も工法が様々です。シート防水は、ウレタンやFRPのように液体を流したり、固めたりするような防水ではなく、 シートを張り合わせていく防水なので、使い勝手がよく、改修で行われる事は非常に多いです。
シート防水の場合、上の写真の様に立ち上がり部分に金物が付いていますので、見分けは簡単です。
上の写真はゴムシート防水で30年経過した建物です。耐久年数はとっくに過ぎていますが、未だ漏れてはいません。ただ、写真のような黒ずみが見えてきたら、シート防水の限界のサインなので、家に防水シートをされている方は、チェックされると良いかと思います。もちろん、破けているのもNGです。
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