外壁塗装・屋根塗装工事の詳細について
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外壁塗装・屋根塗装工事の詳細について
サイディング外壁やALC(軽量気泡コンクリート)外壁の塗り替えの工程について解説していきます。
ALC外壁は、サイディングの様に、すでにデザインが入っているタイプの場合は、下記で説明するような塗り替えで十分と言えます。
基本はペンキ(色)を塗るだけですので、3回塗りの仕上げです。
仕上げ材2回塗り
基本的には、下塗り材はサイディング用フィラーを使用した方が、肉もちが良いのでそちらを塗って、仕上げ材2回塗りがお勧めですが、最近では特殊なサイディングがございまして、そちらにはそれに密着するシーラーを塗布しないと、後に剥がれてしまう事があるので、状況を判断して下塗り材は選択する必要があります。
本音を言えば、シーラー塗り → サイディング用フィラー塗り → 仕上げ材2回塗りという4回塗り仕上げの方が良いのですが、工程が増えればそれだけ値段も上がるので、なかなか提案しにくい現実があります。
吹付工法で施工した現場です。
この現場の時は、シーラーにブリード抑制効果のある、関西ペイントのアレスエポレジンという水性2液型エポキシシーラーを使用しました。
このシーラーは白色の材料ですが、一般的な浸透型シーラーは色も残らない透明タイプです。
エスケー化研のSDサーフエポ、関西ペイントのアレスダイナミックプラサフなどが、サイディング用フィラーになります。もちろん、その他塗料メーカーにもございます。
当店では、サイディングにシーラーをローラーで塗ると、ローラーの毛が壁に残り、塗装後にそれが気になって仕方が無かったので、サイディングには吹付の方がきれいに仕上がると考えていましたが、こういう厚膜型の下塗り材が出てきた事により、サイディングでもローラー施工を採用するようになりました。
この現場では、旧塗膜が剥がれてたり、塗膜が浮きまくっている現場でした。洗浄後さらに、密着不良の部分があらわになり、クレーターだらけになったのです。基本的に剥がれた部分とそうでない部分の段差は、微妙でも確実に表れるのですが、下塗りにサイディング用フィラーを使った結果、シーラーよりも厚膜なので、何とかその差もあまり分からなくなるくらいになりました。フィラーはそれくらい微妙に肉持ちがある下塗り材です。
下塗り完了後です。サイディングが白い膜で覆われました。フィラーは目止めになるので、この上に仕上げ材を塗ると、綺麗に生まれ変わります。
弱溶剤2液型シリコンの1回目を吹いている所です。
当時は、以前は弱溶剤塗料でも吹付をしていましたが、弱溶剤はいくら万遍なく養生を行っても、抜けていく可能性が高いので、今では余程の事が無い限りは吹くときは水性塗料を使用しています。
弱溶剤2液型シリコンの2回目吹き時です。
当店では吹付け施工の場合でも、この後に吹付のミストを消すために、ローラー塗りの工程を行いますので、吹付併用型施工の場合は、基本はトップだけで3回塗りしています。
完成後の状態。
手塗りの場合は、キワのようなローラーが入らない所は、刷毛で塗る必要があります。
下塗り材にフィラーを塗布した後の仕上げ材塗りは塗料の乗りも良いです。シーラーの上だと、塗料がツルツル滑って大した膜厚が付かない事もあります。
仕上げ材の2回目塗り時です。仕上げ材の2回塗りは標準的な作業ですので特別な事ではありません。
画像は同じ色を2回塗っているのですが、塗料は液体時と乾燥後では色が違うので、塗っている所と塗っていない所の差は、はっきり分かります。
よく1回目と2回目の色の差が分からないから、1回目と2回目の色を変えた方が良いというページも見かけたりしますが、基本は同じ色で2回塗る方が良いです。なぜなら、劣化の過程でいずれは1回目の色が出てくるからです。
もし色を変えて施工する場合なら、当店では、トップコートだけで3回塗りにしています。その場合、1回目は色を変えて、2回目と3回目は同じ色で塗装という事になります。つまり、1回目と2回目の色を変えても、本当の色は1回しか塗らないなら、絶対に塗り残しができるからです。特にサイディングに手塗りなら、塗料が尚更滑るので、ローラーの毛のような細かい塗り残しが出てくるからです。
当店では例え同じ色で2回塗っても、それでも仕上がりが気になれば、3回目を塗る事も普通にあります。
色が塗り替わるだけの塗装とは対照的な塗り替えに多彩模様仕上げ工法がございます。外壁の印象を大きく変えることができます。
モルタル外壁やコンクリート外壁にも、多彩模様塗装は可能ですが、デザイン性の高いサイディング外壁に行うことで、より立体感のある外壁に生まれ変わります。
凹凸のある外壁では、凹んだ部分と、凸面とで色分けする事もできます。
外壁の素材がサイディングでも、画像のようなコンクリートであっても、目地部分と凸面とで2色に塗り分ける施工は可能です。
このように生まれ変わります。
一色で塗り替えた時よりも、立体感があるのが一目瞭然です。
この他にも、サイディングでは、壁面の凹凸で塗り分ける方法などやり方次第で色んな塗装方法がございます。
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